楽天モバイルには大手キャリア(NTTdocomo・au・SoftBank)のような、24ヶ月縛りはありません。大手キャリアだと、2年毎の自動更新になっており、24ヶ月経過後の2ヶ月の更新期間の間に解約しない限り、9,500円の契約解除料が発生してしまいます。
一方で、確かに楽天モバイルにはこの24ヶ月縛りも更新月もありませんが、12ヶ月間の最低利用期間が存在します。今回は、その契約期間・解約関係について詳しくまとめました。
この記事の目次
楽天モバイルの契約期間と解約金
まず、前提として楽天モバイルの「組み合わせプラン」と「スーパーホーダイプラン」とでは最低利用期間が異なります。
組み合わせプランの最低利用期間
通話SIM | 050データSIM | データSIM | |
---|---|---|---|
ベーシック | 1,250円 | 645円 | 525円 |
3.1GB | 1,600円 | 1,020円 | 900円 |
5GB | 2,150円 | 1,570円 | 1,450円 |
10GB | 2,960円 | 2,380円 | 2,260円 |
20GB | 4,750円 | 4,170円 | 4,050円 |
30GB | 6,150円 | 5,520円 | 5,450円 |
楽天モバイルの組み合わせプランは、横軸の通話SIM、050データSIM、データSIMのプランを選び、縦軸のデータ通信量を選ぶ形式です。
楽天モバイルでは、組み合わせプランの中が3つに分かれており、ここで混乱する方が多いかと思います。
1番左端の通話SIMは、電話もインターネット通信もできるプランで、大手キャリア(docomo・au・SoftBank)のような使い方ができます。多くの方はこちらを選ぶかと思います。
基本的には、組み合わせプランはこの通話SIMを見ておけばいいです。
一番右端のデータSIMの場合はデータ通信のみで、電話機能は使えません。このデータSIMにSMS機能を付けたのが050データSIMです。
データSIMも050データSIMも選ぶ方は少数で、スマホの2台持ちやiPadなどのタブレット端末を安く使いたい方はこちらの選択肢になります。
楽天モバイルの音声通話SIMには、12ヶ月の利用期間があります。
プラン | 最低利用期間 | 違約金 |
---|---|---|
音声通話SIM | 12ヶ月 | 9,800円 |
データSIM | なし | なし |
利用を開始した月から12ヶ月間は、楽天モバイルを解約すると違約金である9,800円がとられます。そのため、1度契約したら1年間は解約しないでおきましょう。
一方で、データSIM(050データSIMも)には最低利用期間も違約金も設定されていません。そのため、例えばデータSIMなら契約してすぐ解約しても、違約金がとられるということはないわけです。
楽天モバイルは安く使えることがメリットですが、12ヶ月の利用期間があることが少々デメリットになるのではないでしょうか。ただ、12ヶ月経った後は、いつ解約しても解約手数料は一切発生しません。ここは、大手キャリアと違うポイントですね。
スーパーホーダイプランの最低利用期間
プランS | プランM | プランL | ||
---|---|---|---|---|
月額 | 1年目 | 1,980円 | 2,980円 | 4,980円 |
2年目~ | 2,980円 | 3,980円 | 5,980円 | |
データ量 | 2GB | 6GB | 14GB | |
通話 | 5分以内なら何度でも無料 ※5分を超える分は10円/30秒 |
※楽天ダイヤモンド会員の場合、1年目の金額が更に500円引きになります。
1年目の料金は2年目とくらべて1,000円安いですが、これは楽天会員であることが条件です。ただ、楽天会員は無料ですぐに登録できますし、楽天モバイルを使うなら楽天会員になっていた方が便利なのでまだ会員でない方は登録しておきましょう!
スーパーホーダイプランは基本的に最低利用期間は1年で、組み合わせプランと変わりませんが、最低利用期間を2年や3年に設定することで、長期優待ボーナスがもらえます。
長期優待ボーナスについては詳しくは「スーパーホーダイプランについて徹底解説」をご覧ください。
最低利用期間 | 違約金 | |
---|---|---|
1年間 | 9,800円 | |
2年間 | 1年目 | 19,800円 |
2年目 | 9,800円 | |
3年間 | 1年目 | 29,800円 |
2年目 | 19,800円 | |
3年目 | 9,800円 |
最低利用期間を2年にした場合は1年目の解約金が19,800円、2年目が9,800円になります。3年の場合は1年目が29,800円、2年目が19,800円、3年目が9,800円です。
長期優待ボーナスで楽天モバイルの支払いが安くなるメリットもありますが、この最低利用期間には注意しましょう。
SIMカードの切り替えでも解約金は発生する
データSIMから通話SIM、通話SIMからデータSIMへの変更はできますが、解約してから新規契約という形になります。
通話SIMからデータSIM
通話は使わず、データ通信だけで良い場合、SIMカードの切り替えを行う必要があります。この場合、通話SIMを解約してデータSIMに契約し直す形になります。
そのため、もし12ヶ月以内の切り替えですと、当然通話SIMの解約に手数料9,800円が発生しますので、注意が必要です。
データSIMから通話SIM
データSIMを利用していたけど、やはり電話もしたい場合、通話SIMへの切り替えとなります。この際は、データSIMを解約しても縛り期間も解約金もありませんので、無料で切り替えが可能です。
ただし、通話SIM→データSIM、データSIM→通話SIMのどちらの場合にしても、解約→新規契約の形を取りますので、契約時に発生する契約事務手数料3,394円+税は必ず発生します。
楽天モバイルの解約のタイミング
もし仮に通話SIMの3.1GBプランで契約していたとすると、こちらは毎月発生する金額は1,600円です。3.1GBプランを半年間契約すると、残り半年の費用は1600×6ヶ月で9,600円となります。解約手数料が9,800円なので、ここでは200円しか差がありません。
3.1GBプランを5ヶ月間契約したら、残りの7ヶ月にかかる費用は11,200円となり、解約手数料のほうが安くなります。
このように、このまま契約したら残り契約期間で発生する料金>解約手数料となるなら、短い契約期間のうちに解約したほうがお得といえるでしょう。
もちろん、もう8ヶ月、9ヶ月契約していて残り期間が3ヶ月程度という場合は、12ヶ月を待って解約した方が解約金がかかりません。
楽天モバイルを解約する方法
楽天モバイルを解約する際は、楽天モバイルお客様センターに電話する必要があります。
0800-600-0000(通話料無料/受付時間 9:00~18:00)
解約の際は、契約者氏名・住所・登録電話番号・SIMカードに記載されている番号が必要になりますので、お使いのスマホからSIMカードは抜いておきましょう。
楽天モバイルの解約する時の注意事項
楽天モバイルを解約する際、注意すべき点をまとめました。
日割り計算がない
楽天モバイルでは、契約した月初めは料金が無料で使えるので、日割り計算という概念がありません。そのため、全て月単位での計算です。
なので、4月20日に解約したからといって、4月の料金が20日分での計算にはなりません。また、次に説明する解約日にも注意しましょう。
締め日が毎月15日
楽天モバイルでは、締めの日が毎月15日となっています。つまり、その月の15日までに解約すればその月末で解約、16日以降に解約申請すると、翌月末の解約となってしまいます。
例えば、4月6日に解約すれば4月30日が解約日となりますが、4月17日に解約申請してしまうと、5月31日が解約日となり、5月分の料金も発生するので注意しましょう。
オプションサービスは毎月25日
楽天でんわやデータシェア、楽天WiFiスポットなど、オプションサービスの解約は毎月25日が締め日となります。
25日までに解約申請すれば当月末で解約できますが、26日以降は翌月末が解約日です。
MNPする場合は?
他の格安SIM会社やキャリアに乗り換えする際は、移転先のMNP転入手続き完了日が楽天モバイルの解約日となるので注意しましょう。
例えば、楽天モバイルからLINEモバイルに乗り換える場合、楽天モバイルの解約日はMNP申請の日ではなく、LINEモバイルへの乗り換えが完了した日となります。
解約金を払いたくない場合は?
どうしても解約金が気になる・・・という方は、楽天モバイルのデータSIMを使うか、いっそ他の格安SIMを使うのも手です。下記に、格安SIM会社の最低利用機関と違約金をまとめてみました。
格安SIM | 最低利用期間 | 違約金 |
---|---|---|
楽天モバイル
![]() |
12ヶ月 | 9,800円 |
UQモバイル
![]() |
12ヶ月 | 9,500円 |
LINEモバイル
![]() |
12ヶ月 | 9,500円 |
DMMモバイル
![]() |
12ヶ月 | 9,000円 |
BIGLOBEモバイル
![]() |
12ヶ月 | 8,000円 |
OCNモバイルONE
![]() |
6ヶ月 | 8,000円 |
mineo(マイネオ)
![]() |
なし | なし |
表の通り、mineoには最低利用期間も違約金もありません。そのため、安心して申し込むことが可能です。
楽天モバイルで発生する12ヶ月の縛り期間や解約手数料が気になる方は、mineo(マイネオ)に申し込むのもありですよ!
まとめ
以上、楽天モバイルの契約縛り期間と解約手数料についてのまとめでした。音声通話SIMで使う場合、12ヶ月以内の解約だと違約金が発生することがわかりました。
しかし、半年以内に解約するのであれば、残り期間払い続けるよりもいっそ解約金を払うほうが安くなるので、どうせ解約するのであればそちらがオススメです。
とはいえ、24ヶ月縛りで、違約金なしで解約できる期間も2ヶ月だけというドコモ・au・ソフトバンクに比べればはるかに良心的です。
契約期間以外にも楽天モバイルは気軽に利用できるよう配慮されている部分が多いですし、管理人も楽天モバイルを使い始めて1年近く経ちますが、全く不満もなく、解約しようとは思いません。自信を持っておすすめできる、良い格安SIMですよ!