楽天モバイルはプランが「Rakuten 最強プラン」に変わり、全国ほとんどの地域で完全かけ放題・使い放題になりました。
サービス内容が大きく変わったことで、心配になるのが
- 楽天モバイルでiPhoneは使えるのか?
- iPhoneの対応機種は変わったのか?
- 最強プランでiPhoneを使う方法は?
という点です。以前までは問題なくiPhoneは使えていたのですが、楽天モバイルのプラン変わってiPhone対応が変わりました。
そこでこの記事では
- 楽天モバイルのiPhone対応機種
- iPhoneを使って乗り換える方法
について解説していきます。
SIMロック解除の方法も紹介しているので、この記事をみればすぐにお手持ちのiPhoneを楽天モバイルに変えることが可能です。もちろん、電話番号もそのままで変わることなく乗り換えできます。
これから楽天モバイルでiPhoneを使うか悩んでいる方はチェックしておきましょう!
この記事の目次
楽天モバイルの最強プランで使えるiPhone機種と注意点
「Rakuten 最強プラン」では、ほぼすべてのiPhoneに対応しています。
楽天モバイルは2020年に「UN-LIMIT(アンリミット)」とプランがリニューアルされましたが、当初iPhoneは動作保証外でした。
しかしサービスがどんどん改善され、「最強プラン」と再び名の変わった今では、iPhone 6s・iPhone 6s Plus・第1世代のiPhone SE以降のシリーズ全てに対応しています。
それでも、楽天モバイルでiPhoneを使う上で、次の注意点があるのでチェックしておきましょう。
iPhoneを使う上での注意点
- 対応はiOS 14.4から
- 手動でAPN設定が必要
- Rakuten Linkの一部制限
対応はiOS 14.4から
楽天モバイル対応iPhone
- iPhone SE
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone X
- iPhone XR
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro MAX
- iPhone SE2
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro MAX
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 Pro MAX
- 以降のiPhoneシリーズすべて
1番最初のiPhoneSEやiPhone6など、かなり古い機種も問題なく使えます。ただ、注意点はiOS 14.4以降のバージョンにしておくということ。
古いiOSだと、楽天モバイルが上手く動作しない可能性があります。古いまま使っている方は、最新バージョンにアップデートしておきましょう。
iOS 14.4は使えますが、2022年秋以降のiOSではサポートされていません。スマホ自体のスペック的にも限界なので、新しいiPhoneに買い替えた棒が無難です。
もし、古い機種をお使いの方で楽天モバイルに申し込む方は、
- AppleストアでiPhoneを買い換える
- メルカリなどで対応する中古iPhoneを買う
- 楽天モバイル で対応スマホとセットで申し込む
のいずれかの手段を使いましょう。
ちなみに、今なら楽天モバイルのキャンペーンを使ってスマホセットを申し込めば、ポイント還元されます。
手動でAPN設定が必要になる
APN設定とは、楽天モバイルでスマホが使えるようにするための設定のこと。通常、携帯会社を乗り換える際に必要な手順は、電話回線を開通→SIMカード入れ替え→APN設定のステップです。
楽天モバイルの最強プランでは、最後のAPN設定が自動完了します。
開通とSIMカードの入れ替えのみで簡単でしたが、iPhoneの場合は手動でやらないといけません。
APN設定手順
- 設定アプリから一般→プロファイル→古いファイルは削除
- SIMカードを差し替える
- 設定アプリから一般→情報からキャリア設定をアップデート
iPhoneの設定アプリから、上記設定を必ず済ませましょう。
詳しくは「APN設定手順を徹底解説」で画像つきで解説しています。手順通りにやれば問題なく通信できるので参考にしてみてください。
Rakuten Linkの機能が一部制限される
楽天モバイルは、「Rakuten Link」という楽天オリジナル通話アプリを使うことで、Rakuten Link同士はもちろん違う相手でも通話が無料でし放題、SMSも送受信が無料です。
ただし、これはAndroidスマホの場合だけで、iPhoneやiPadのみ以下の機能制限があります。
- 日本で着信:標準の電話アプリになる
- 海外で着信:標準の電話アプリになる
- SMSの送受信:Rakuten Link不可(標準のメッセージアプリ)
着信は無料なのでまず問題ありません。ただ、不在着信をかけ直す際は、標準の電話アプリから掛けてしまうと通話料金がかかってしまうので注意しましょう。
また、SMSの送受信はRakuten Linkが使えないので通常のメッセージアプリを使うことになり、有料です。
とはいえ、今はLINEやインスタグラムがあるので、SMSを使う方は少ないですが注意しましょう。
楽天モバイルの最強プラン×iPhoneでもそのまま使える機能
楽天モバイルの最強プランではiPhoneは使えない!というのは古い情報です。
現在では最強プランで用意されているほとんどの機能が使えます。
iPhoneでもかけ放題は使える
以前の楽天モバイルでは、iPhoneでは「Rakuten Link」が未対応でした。
しかし、「Rakuten Link」アプリがiPhoneに対応したことで、かけ放題ができるようになりました。
面倒な設定もいらず、「Rakuten Link」アプリをインストールして使うだけです。電話の発信や着信も、「Rakuten Link」アプリでできるようになります。
先に紹介したように、着信やメッセージ送受信は標準アプリになってしまいますが、それ以外は問題なく使えます。
- 日本→日本への通話:無料
- 海外→日本への通話:無料
- 日本→海外への通話:国・地域別従量課金
- 海外→海外への通話:国・地域別従量課金
- Rakuten Linkからの着信(国内・海外含む):無料
※Rakuten Link以外は標準アプリ(無料) - Rakuten Link同士の送受信(国内・海外含む):無料
※iRakuten Link以外は標準アプリ
詳しい内容は「Rakuten Linkアプリについて徹底解説」にまとめているので、合わせて参考にしてみてください。
5Gも使える
楽天モバイルの最強プランでは、4G回線だけでなく5Gも対応しています。
もちろん、iPhoneでも5Gはそのまま使えます。ただし、5G対応iPhone・5G対応エリアが必要になるので注意しましょう。
テザリングはそのまま使える
テザリングとは、iPhoneからタブレットやPCにWiFi(電波)を飛ばして、インターネット環境がない外でもインターネットを使えるようにする方法です。
つまり、iPhoneをポケットWiFiのように使えるわけです。もちろん、テザリングの使用中はその分ギガ容量が消費されます。
楽天モバイルは毎月完全使い放題。そしてテザリングも使えます。
ということは、ポケットWiFi代わりにも使えるということ。しかも、CMでよく見かける使い放題ポケットのWiFiより安いです。
楽天モバイルはテザリングが無料・申し込みも不要なので、契約後すぐに使えるようになります。
iPhoneを使うならeSIMもおすすめ
楽天モバイルで使えるiPhoneは、どれも「eSIM(イーシム)」に対応しています。
eSIMとは、iPhoneに最初から入っているSIMカードで通信をする仕組み。SIMカードの入れ替えも必要なく、届くのを待つ必要もありません。
楽天モバイルのeSIMに申し込めば、その場で乗り換えができます。
関連【画像】楽天モバイル「最強プラン」eSIMの開通の流れ・申込手順を徹底解説!iPhoneでの使い方は?
楽天モバイルでiPhoneを使うならはeSIMとnanoSIMのどっちがいい?
楽天モバイルの最強プランはeSIMにも対応しているので、そちらで乗り換えするのもおすすめです。最新のiPhoneは全てeSIM対応しているので、乗り換えでeSIMを選べば手続きも簡単。
今まで通りのSIMカードと、デジタルSIMであるeSIMのどちらで契約するのがおすすめなのか、紹介します。
通常申し込み(nanoSIM)がおすすめの方
- 機種変更の予定がある方
- eSIM未対応機種を使う予定がある方
機種変更の予定がある方は、通常の申し込みで進めるのがおすすめです。
eSIMの場合、機種変更するとSIM再発行の手続きをしないといけません。ただ、再発行は現在手数料無料でできるので、eSIMに対応しているなら試してみるのもアリです。
今後すべてのiPhoneはeSIM搭載予定ですが、Androidスマホの場合そうではありません。
iPhone以外に機種変更する可能性がある方は、nanoSIMカードで申し込みを進めましょう。
eSIMがおすすめの方
- 今の携帯会社を解約せずに楽天モバイルを使いたい方
- 乗り換えをスムーズに行いたい方
- 楽天モバイルをお試しで使ってみたい方
eSIMはiPhone内のSIMカードを読み込んで使うので、申し込んですぐに開通できます。物理SIMと一緒に使えるので、今お使いの携帯会社を解約せずに使えます。これなら、お試しで使ってみたい方にもおすすめです。
楽天モバイルの通信状況が不安な方なら、主回線の携帯会社はメイン通信専用、副回線の楽天モバイルは通話専用という使い方もできます。通話料が無料になる楽天モバイルならではの使い方で、サブ回線としてはかなり有能です。
また、お試しで使ってみて、そのまま使うのであれば今の携帯会社を解約するだけでOK。SIMカードは使わず、eSIMのみでの運用になります。
eSIMについては、「eSIMの申込方法・設定手順まとめ」にて画像つきで解説しているので参考にしてみてください。
関連楽天モバイルはnanoSIMとeSIMのどっちを選べばいいか疑問解決
楽天モバイルでiPhoneを使うためのSIMロック解除手順
現在ドコモ・au・ソフトバンクのiPhoneをお使いの方で、楽天モバイルの最強プランに乗り換える方はSIMロック解除が必要です。
通常、ドコモやauなど携帯会社で買ったスマホには、他の携帯会社で使えないようにするSIMロックがかかっています。
SIMロック解除とは、そのロックを解除して楽天モバイルでも使えるようにする手続きのことです。SIMロック解除されたiPhoneを「SIMフリーのiPhone」と呼びます。
楽天モバイルの最強プランに対応している次のiPhoneであれば、SIMロック解除すれば乗り換えできます。
ただし、iPhone 5sやiPhone 6は使えないので注意しましょう。
各キャリアごとのSIMロック解除の条件
ドコモのSIMロック解除条件
- 契約者本人が手続きすること
- iPhoneの購入から100日経っていること
※一括払いは100日経っていなくてもSIMロック解除できる - ネットワーク利用制限を受けていないこと
※要は、料金の滞納や不正入手などがないこと
auのSIMロック解除条件
- 契約者本人が手続きすること
- 購入日を1日目として101日経っていること
※一括払いの場合は101日を待たずすぐSIMロック解除できる - ネットワーク利用制限を受けていないこと
※要は、料金の滞納や不正入手などがないこと
ソフトバンクのSIMロック解除条件
- 契約者本人が手続きすること
- 購入日から101日経っていること
※一括払いの場合は101日を待たずすぐSIMロック解除できる - ネットワーク利用制限を受けていないこと
※要は、料金の滞納や不正入手などがないこと
iPhoneを一括払いで購入していたらすぐにSIMロック解除ができます。分割払いでも、100~101日経っていればSIMロック解除できるということです。
各キャリアごとのSIMロック解除の方法
SIMロック解除の条件を確認したところで、SIMロック解除の方法をキャリア別に紹介します。
ドコモのSIMロック解除の方法
- ドコモのマイページから行う:無料(パソコン・タブレットからのみ)
- ドコモショップで行う:手数料3,300円・1人につき2台まで
- ドコモに電話して行う:手数料3,300円
auのSIMロック解除の方法
- auのマイページから行う:無料
- auショップで行う:手数料3,300円
ソフトバンクのSIMロック解除の方法
- ソフトバンクのマイページから行う:無料
- ソフトバンクショップで行う:手数料3,300円・1人につき2台まで
基本的に店舗で行うと3,300円の手数料がかかってしまうため、マイページから手続きするほうが簡単です。
3分程度で終わる簡単な手続きなので、ぱぱっと済ませましょう。
iPhoneを楽天モバイルで使う手順【MNP】
他社のiPhoneを楽天モバイルの最強プランに乗り換える方法は簡単で、以下の5ステップです。
- SIMロック解除をする
- MNP予約番号を入手する(必要な方のみ)
- 楽天モバイルに申し込む
- MNP開通手続きをする
- APN設定をする
電話番号を変えずにそのまま乗り換える方は上記の手順だけで楽天モバイルに切り替えできます。
また、それまで使っていた電話番号を使わず、新しい電話番号で乗り換える方は最初のMNP予約番号は必要なく、楽天モバイルへの申込とネットワーク設定の2ステップだけで完了します。
これらの作業は、全て自宅でできちゃうのでとても簡単です。
1.SIMロック解除する
他社で使っているiPhoneで楽天モバイル「UN-LIMIT」に乗り換えるなら、まずSIMロック解除が必要です。
SIMロック解除手順については先程の「SIMロック解除手順」で紹介したので省略します。
2.MNP予約番号を入手する(必要な方のみ)
現在、楽天モバイルでは「MNPワンストップ」が使え、簡単な手続きで乗り換えできるようになっています。
今まで必要だった「MNP予約番号」が、現在では不要になったのです。もちろん、ドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアは使えますし、メジャーな格安SIMも対応しています。
ただ、nuroモバイルやBIGLOBEモバイルなど一部格安SIMは未対応なので、そういった携帯会社から楽天モバイルに乗り換える方はMNP予約番号を取得しましょう。
MNP予約番号の発行方法は携帯会社ごとで違いますが、たいていはマイページにログインしたら発行できます。
MNP予約番号が発行できたら、「MNP予約番号」と「予約番号の有効期限」を確認しておきましょう。
3.楽天モバイルに申し込む
MNP予約番号が発行できたら、いよいよ楽天モバイルに申し込みしましょう。
以下のボタンから楽天モバイル公式ページに進み、「今すぐお申し込み」というボタンから進みます。
申し込みページを開いたら、次の手順通りに進めていきましょう。
楽天モバイルの申し込み手順
- プランを選ぶ
- 本人確認書類を提出する
- あなたの情報を入力する(お名前・住所・お支払い方法など)
- SIMカードが届くのを待つ
以上の手順をふめば楽天モバイルの乗り換えが完了します。事前に免許証やパスポートなど、本人確認書類を用意しておきましょう。
詳しい申込方法は「楽天モバイルの申込方法まとめ」の記事を参考にしてください。
なお、iPhoneでeSIMを使う場合、申込手順やこの後紹介する開通手続き・APN設定手順が変わります。
詳しくは「eSIMの申込方法・設定手順まとめ」で解説しているので参考にしてみてください。
4.MNP開通手続きを行う
楽天モバイルの申込が終わり、SIMカードが届いたら初期設定を行います。
iPhoneは、iOSを最新にしておく必要があるので、必ず事前にアップデートしておきましょう。
MNP開通手続きの方法はめっちゃ簡単で、以下のステップだけで完了します。
MNP開通手続き手順
- 「my 楽天モバイル」にログイン
- 「お申し込み履歴」を選択
- 該当の申込番号を選択
- 電話番号の引き継ぎ(MNP)申請
- 「MNP転入する」ボタンをタップ
MNP開通手続き後、しばらくすると使えるようになります。画像付きの詳しい解説は「楽天モバイルの電話番号引き継ぎ・MNP開通手続きと手順を徹底解説」で紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
楽天モバイルが開通するまでは、まだ以前のSIMカードが使えるので、それまで以前の携帯会社のSIMカードを使いましょう。楽天モバイルが開通したら、SIMカードを差し替えます。
5.APN設定をする
最後にAPN設定(ネットワーク設定)を行います。iPhoneは手動設定が必要ですが、難しくなく簡単なので安心してください。
まずは、電話をつかうための手順を紹介します。
APN設定手順
- APN構成プロファイルを削除
- SIMカードを差し替える
- キャリア設定をアップデート
このたったの3ステップです。eSIMの場合手順が違ったりするので、詳細は「APN設定手順を徹底解説」で画像つきで解説しているので、手順通りに進めていきましょう。
他の設定項目も難しいものではなく、数分で終わるものなので安心してください。これでお手持ちのiPhoneが、楽天モバイルでも使えるようになります。
楽天モバイルの最強プランで使えるiPhoneのまとめ
まとめ
- iPhone 6sや初代iPhone SEから対応
- ただiOS 14.4以降推奨なので、できれば新しい機種が良い
- どのキャリアからもSIMロック解除で乗り換えできる
- テザリングやかけ放題は使える
- Rakuten Linkは一部機能制限あり
- eSIM対応なので乗り換えも楽
以上、楽天モバイルに対応しているiPhone機種についての説明でした。
もし古いiPhoneをお使いの方は、Appleストアで買い替えておきましょう。SIMフリーのiPhoneであれば、SIMロック解除なしで申し込み可能です。
docomo・au・SoftBankで使い続けるよりも、楽天モバイルで長く使えば使うほど、毎月のスマホ代は安くなっていくのでお得。
携帯料金は毎月必ず出ていく固定費ですから、少しでも安く使って、浮いたお金を別のことに使って楽しみましょう!
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