今回は携帯電話を他社に乗り換える場合に必須な知識であるMNPについて解説していきます。
MNPについてだけではなく、どのような場面でMNPを利用するのかなど役に立つ知識も一緒にご紹介していきますね!
この記事の目次
MNP(乗り換え)とは?
MNPとはmobile number portability(モバイル ナンバー ポータビリティ)の省略語です。言葉通りに携帯の電話番号を持ち運ぶ制度のことを指します。
MNPを利用することで、使い慣れた携帯番号を変えることなく他社に乗り換えることができるので大変便利な制度です。
具体的にはdocomoで携帯番号「090-1234-5678」を使っていたとします。その後の格安SIMの 楽天モバイル に乗り換えたとします。
この場合でも従来の携帯番号である「090-1234-5678」をそのまま楽天モバイルでも使うことができる制度がMNPなのです。
MNPが導入された背景とは?
以前は携帯番号を変更することを嫌がる人が多かったため、一度契約したキャリアを変える人は少数派でした。
そのため携帯番号を引き継ぎつつ、キャリアを変更できるようにとの措置で2006年にMNPが導入されることになりました。
携帯キャリアの競争を促進することで、携帯電話の料金を下げることと技術力の向上を目的として、MNPは総務省によって導入されたのです。
MNPの歴史
なぜMNPだと優遇されたの?
これは大手キャリア側の事情によります。
携帯電話を購入する場合は大きく分けて、以下の3パターンになります。
- 機種変更
- 新規契約
- MNP
この中で、大手キャリアは他社から引き抜き+新規契約と二重の効果があるMNPを一番優遇したのです。
そのためにMNPの場合のみ適用されるキャンペーンが大手キャリアで行われるようになったのです。
行き過ぎたMNP獲得競争
こうして実施されたMNP獲得競争は激化することになります。
最終的に高額のキャッシュバック(数万円)や一括0円など大手キャリアでも「赤字覚悟」のキャンペーンにまで行くつくことになってしまいました。
いきすぎたキャンペーンの取り締まり
総務省は激化するキャンペーン合戦を問題視するようになりました。
最終的に高額なキャッシュバックは利用者が支払うことになるからです(機種代への上乗せや通信料金)。
よって、現在では0円キャンペーンや高額キャッシュバックは大手キャリアでは行われなくなっています。
現在では高額キャッシュバックや実質0円はない
2017年1月9日にドコモの「ドコモにチェンジ割」が終了しました。これで大手3社の中で個人のMNP向け割引はなくなりました。
このように総務省主導でMNP獲得競争は終わりを告げることになりました。
今後MNPを利用する場合のメリットは「携帯電話を変更しないで使用することができる」というMNP本来の使い方になると思われます。
MNPが活躍する場面
高額なキャッシュバックや実質0円が終了したとしても、携帯の番号を変えることなく他社に移動することができるMNPは便利な制度に変わりありません。
MNPを利用すれば、携帯番号を変更することなく格安スマホに乗り換えることができます。
ここで重要なのは、どんな格安スマホのMVNOに乗り換えてもMNPが利用できるわけではありません。
格安スマホへの乗り換えでMNPを利用することができるのは「音声通話SIMサービスがあるMVNO」のみになっているので注意が必要です。
*音声通話SIMとネット回線を利用するIP電話サービスが利用できるMVNOは異なりますので注意しましょう。
MNPとは?まとめ
このように、今後MNPは「携帯番号を変更しないで、MVNOに移動できる」に使い方が変化していくと思われます。自分にあったMVNOを選択することが、通信費のコスト削減につながるからです。
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